17.内装工事
まずは,「過去問題」の解説部分を流し読みして下さい.
この項目に関しても,よく質問が来る点などについて,実際の問題文の補足説明(問題文が何を意味しているのであるかとか,問題文や解説文のどの部分が重要事項であるのかなど)に関して説明してきます.
この項目は,接着剤の選択基準,床工事の下地の条件などに重点をおいて勉強しましょう.
この項目も,過去問題で解答が×である部分に関しては,問題文のどの部分が,どのようになっていれば解答が○になるのかに着眼点をおいて勉強しましょう.
接着剤は,大きく分けて,エポキシ樹脂系と酢酸ビニル樹脂系(エマルション形,溶剤形)に分けられます.
エポキシ樹脂系は,耐水性,耐久性,耐薬品性に優れており,湿気の多い床にビニル床シートを接着する際,モルタル下地にフローリングを接着する際に用いられます.コンクリート系,木材系,金属系及びプラスチック系の全ての下地に適応します.
酢酸ビニル樹脂系は,耐水性,耐熱性,耐アルカリ性に劣っているため,湿気の多い部分への接着剤としては不適です.
接着剤を使用する際の注意点として,室温5℃以下の場合,採暖して10℃以上に保って接着します.
接着剤は一般に液状で,固体である主成分を水に溶かしたものを「エマルション形」,溶剤(アルコールやトルエンなど)に溶かしたものを「溶剤形」と呼びます.エマルション形接着剤は,引火の危険がなく,安全性や作業性に優れます.また,水の蒸発により接着力が発現するため,低温での使用には適しません.
床工事のコンクリート下地の場合は,28日以上乾燥養生し,下地水分をチェックして,仕上げの施工に入ります.
モルタル塗り下地の場合は,14日以上乾燥養生し,下地水分をチェックして,仕上げの施工に入ります.
床工事の種類としては,ビニル床タイル・床シート張り付け,カーペット敷き,フローリングの張り付け,合成樹脂塗床などがあります.
カーペットの取付け用付属品であるグリッパーとは
のようなものです.
鋼製下地(軽量鉄骨天井下地)に関する質問がよく来ますので,補足説明をします.
天井下地の各部材及び付属金物の名称は下図を参照して下さい.
天井下地の組み方や野縁の間隔に関しては,下図を参照して下さい.
屋内の天井の振れ止め補強に関しては,要注意が必要です.過去問題で問われている内容で構いませんので,各自チェックしておいてください.
以下に振れ止め補強例をあげます.
■近年の出題ポイントとして
問題コード25192について補足説明をします.
この解説に関しては,かなりの数の質問がありました.
における5mm程度の隙間のことについて聞いている問題です.
合格ロケットに収録されている過去問20年分の「知識」だけで十分,出題問題に対応ができるようになりますよ!