05構造(力学計算編)

01-1.支点反力

支点反力」を求めることは静定構造物のほとんどの問題(「静定・不静定」項目に限らず,力学計算問題のかなりの範囲がこの部分に含まれます)において求められます.支点反力の計算を間違えると,その後の計算結果によらずに,間違えた答えを選択してしまうことになりますので,あまり軽視をしないでもらいたいと思います.
 
集中荷重がかかる問題での支点反力の求め方が基本です.
合格ロケットアプリの解説集00-3「力」の解説②の「反力って何?」「反力の種類」と00-4「力の釣り合い」の解説の「外力と反力との関係(外力系の釣り合い)」を参照してください.
外力が等分布荷重や等変分布荷重(三角形荷重など,下図参照)の場合も,基本は集中荷重の時の考え方です.


■学習のポイント

ポイント1.「等分布荷重や等変分布荷重が作用している場合には,集中荷重に置き換える!

等分布荷重や等変分布荷重は,上図のように,集中荷重に置き換えて考えましょう.
 
下図の左図ように,「作用対称」の場合は支点反力も左右対称になります.
下図の右図のように「左右非対称」の場合の支点反力は左右対称にはならず,部材の長さに反比例する感じになります.


ポイント2.「外力のかかる場所によって,支点反力の向きが計算しないで求まる場合もある!
(下図参照)
00-5「力の流れ」の解説の「「力の発生」のイメージ」と00-6「力の流れ」の解説(補足編)を参照して下さい.
これにより,計算して求めた支点反力のチェックすることができます.

このように,一通りの方法で支点反力を求めるだけでなく,複数の方法で支点反力を求め,クロスチェックすることが重要です.時間があまりかかるわけではないため,クロスチェックすることを強くオススメします.

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