07施工

06.プレキャスト鉄筋工事

この項目に関しても,よく質問が来る点などについて,実際の問題文の補足説明(問題文が何を意味しているのであるかとか,問題文や解説文のどの部分が重要事項であるのかなど)に関して説明してきます.

プレキャスト部材の調合関係について
 
コンクリートの水セメント比は55%以下スランプは特記のない場合は12cm以下空気量は特記のない場合は3%以下単位セメント量は300kg/m3以上とすることを覚えておきましょう.
練混ぜ水に回収水を使用してはいけないことを覚えておきましょう.

  
製造時の養生方法について
 
コンクリート打設後,コンクリートの硬化を促進するための加熱養生として,一般的には,常圧蒸気養生(水蒸気を直接コンクリートに与えて加熱する養生方法)を用いることを覚えておきましょう.
加熱養生工程と部材の温度との関係を図示すると

建築工事標準仕様書・同解説 JASS10より抜粋

のようになります.
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの加熱養生において,養生温度が80℃を超えると長期強度が低下することを覚えておきましょう.
部材の加熱養生において,前養生時間を3時間程度養生温度の上昇勾配を10~20℃/h程度とすることが多いことを覚えておきましょう.
加熱終了後の温度降下は,部材の表面部に生じるひび割れを少なくするために,温度上昇勾配より緩やかな温度勾配によって部材温度を下げることを覚えましょう.
脱型した後には,急激な乾燥を防ぐために,十分の散水養生や水密シートによる養生を行い,水分補給することを覚えておきましょう(問題コード01124ほか).
 
型枠脱型時に必要なコンクリート強度について
 
プレキャストコンクリート板の脱型時にベットを70°程度まで立て起こしてから吊り上げる際には,コンクリート強度が約8~10N/mm2以上必要であることを覚えておきましょう(問題コード29122ほか).
プレキャストコンクリート板の脱型時にベットを傾斜させないで脱型する際には,コンクリート強度は約12N/mm2以上必要であることを覚えておきましょう.
型枠脱型時の圧縮強度の確認する際の供試体は,プレキャストコンクリート部材の製作時に同一のコンクリートを使用して,部材と同一の養生条件で養生したものを用いることを覚えておきましょう(問題コード02121ほか).

施工時における注意事項
 
部材の組立において,上階の部材の組立作業は,直下階でのドライジョイントの接合,及び鉛直接合部分のコンクリートの充填作業が済み,充填コンクリートの圧縮強度9N/mm2以上に達していることを確認した後で行うことを覚えておきましょう.
風速10m/s以上,及び突風の場合は,部材の組立作業を中止することを覚えておきましょう.
 
 
接合方法について
 
充填コンクリートの水セメント比は55%以下スランプは21cm以下単位水量は185kg/m3以下単位セメント量は330kg/m3以上とすることを覚えておきましょう(問題コード13204).
接合部におけるコンクリートの設計かぶり厚さは,特記のない場合は,最小かぶり厚さ+5mm以上とすることを覚えておきましょう.
 
 
製品検査について
 
構造耐力上重要な壁,梁用の部材については,全体に0.3mm以上のひび割れが入っているものは廃棄処分とすることを覚えておきましょう.
 
 
保管方法について
 
プレキャストコンクリート部材を平積みにして保管する場合には,まくら木の設置を部材の大きさに関わらず2箇所とし,積み上げ高さは6段程度までとすることを覚えておきましょう.


■学習のポイント
構造,施工の各科目で,関連事項が多く出題されていますので,施工項目に限定せず,他の科目の出題と合わせて覚えることをオススメします.
この項目も,基本的には,合格ロケットに収録されている過去問20年分の「知識」の理解で,十分対応可能な項目であると思われます.
頑張って理解しましょう.

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