18.防水工事
この項目の学習を効率よく進めるために,「防水工事」に関する基本事項を学ぶことから始めましょう.
解説集として収録されている「防水工事の解説」をまず最初にお読み下さい.
次に,「過去問題」の解説部分を流し読みします.
ここでの注意事項ですが,「防水工事の解説」の内容を全て覚えようとはしないで下さい.この解説集には,建築士試験で出題されている内容は全て網羅してありますが,実務としても使えるように作成しています.
ですから,「防水工事の解説」をさらりと一読し,「過去問題」の解説部分を流し読みし,解説集に過去問として出題されている部分を線引き(マーカーによる色付けなど)します.
その線引き部分を理解する(覚える)ように心がけてください.
以上のことを実行していただければ気づかれると思いますが,この項目のポイントは,
1)アスファルト工事の工法(密着工法,絶縁工法など)について
2)材料(アスファルトの溶融温度,アスファルトプライマーの性質など)について
3)各種類の防水工事の施工法や特徴(ルーフィングの張付けの重ね長さ,出隅・入り隅の角度など)について
4)シーリング工事(バックアップ材,ワーキングジョイント2面接着,ノンワーキングジョイント3面接着など)について
です.
これらに関して,過去問では繰り返し出題されていることがわかると思います.
そのような重要事項に関して覚えるような勉強方法が効率よく,この項目をクリアーする方法だと思います.
効率的な覚え方としては,まずは原則的な内容をおさえた上で,例外を覚えるようにしましょう.
例えば,防水下地の形状については『出隅については,全ての防水仕様において45度の面取り.入隅については,アスファルト防水については45度の面取り.それ以外(改質アスファルト防水,塗膜防水,シート防水等は通りよく直角.』のように覚えることで,覚えやすくなると思います.
ルーフィング類の重ね幅についても,基本は長手・幅方向ともに100mm以上.
100mmではないものは,以下の3つだけ,例外として覚えましょう.
・シート防水の加硫ゴム系シートの立上り部の重ね幅は150mm以上
・シート防水の塩化ビニル樹脂系シートの重ね幅は40mm以上(熱融着のため)
なお,加硫ゴム系シートの場合は,原則通り100mm以上
・ウレタンゴム系塗膜防水の補強布の重ね幅は50mm以上
なお,防水材の塗継ぎの重ね幅は100mm程度
■近年の出題ポイントとして
この項目も,比較的,過去問題の類似問題としての出題割合が高くなっています.
その反面,生粋の新問題については,太刀打ちできるものではありません.
そのため,最低限,合格ロケットに収録されている過去問20年分の「知識」だけは,きちんとマスターしておいて下さい.
また,合格ロケットに収録されている解説集を有効利用してください.