07施工

20.外装・塗装工事

まずは,「過去問題」の解説部分を流し読みして下さい.

この項目は,カーテンウォールALCパネル塗装工事吹き付け工事に重点をおいて勉強しましょう.
この項目も,過去問題で解答が×である部分に関しては,問題文のどの部分が,どのようになっていれば解答が○になるのかに着眼点をおいて勉強しましょう.

カーテンウォールとは,非耐力壁の総称で,一般には,工場生産された外装壁材を指します.
「構成方式による分類」「取付けにおける注意点」がポイントです.
構成方式には,マリオン方式,パネル方式,柱・梁カバー方式,スパンドレル方式などがあります.
それぞれの方式の特徴や注意点に関しては,こちらの資料を参考にして下さい.【こちら】
非常に分かりやすく,まとまっています.

ALCパネルとは,高温高圧で蒸気養生した軽量コンクリート(Autoclaved Light-weight Concrete)の頭文字をとった呼び名で,防錆処理をなされた鉄筋により補強されたものです.
ALCパネルの取り付けについてまとめておきましょう.
・床パネル,屋根パネルの取り付け
1)長辺目地,短辺目地ともに目地幅は20mm程度とします
・外壁パネルの取り付け
1)縦壁は「ロッキング構法」,「スライド構法」,「挿入筋構法」などがあります.
2)横壁は「カバープレート構法」,「ボルト止め構法」などがあります.

鉄筋コンクリート造への取付け例としては下記のようなものがあります.

図は全てJASS21(建築学会)からの抜粋です.

塗装工事について

素地調整各種塗装についてみてみましょう.
金属系素地調整として,亜鉛メッキ面の調整にはエッチングプライマーを塗ることを覚えておいて下さい.
セメント系素地調整での素地の状態は,十分に乾燥していることが重要です.コンクリートの場合で21~28日,セメントモルタルの場合で14~28日以上は経過させて,素地を十分乾燥させましょう.

合成樹脂調合ペメント(SOP)は,耐アルカリ性に劣るので,鉄・亜鉛メッキ面・木質素地用で,コンクリート面には適さないことを覚えましょう.
合成樹脂エマルションペイント(EP)は,耐アルカリ性にも適していますのでコンクリート面にも適します.しかし,金属素材には適さないことを覚えましょう.
1種は建築物外部や水がかりの部分に,2種は内部用に用います.

吹き付け工事について
吹き付け工事とは,既調合の仕上げ塗料を吹き付けまたはローラー塗りする工事を指します.これも種類が非常に多い部分ですので,過去問題で出題されている範囲をチェックしておく程度でいいと思います.


■近年の出題ポイントとして

この外装・塗装工事という項目は,新問題対策が極めて難しい項目でもあるため,新問題をあまり意識せずに,合格ロケットに収録されている過去問20年分の「知識」だけを理解することに集中して下さい.

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