合否を大きく左右する「とりこぼし」とは?
■【合否を大きく左右する「とりこぼし」とは?】
試験は毎年,難易度が異なります.難易度の高い問題や,迷ってしまう問題,過去問の知識では解決しない問題は,どの年度にも含まれています.しかし,実際に合否を大きく左右するのは「とりこぼし」です.
本試験で「正答率60%以上の問題」というのは,出題側も難易度を低めに設定した,いわば「点取り問題」と考えられます.難易度の高い(難しい)問題で失点しても,他の受験生も多くが失点するので差はつきませんが,難易度の低い問題での失点(=とりこぼし)が増えてくると,その影響は大きくなります.
今年度の学科本試験において,難易度の低い問題で,何点くらい失点してしまったのか,どんな失点の仕方だったのか,問題を解く時に何を考えて判断したのか,を早い段階で確認しておきましょう.
教育的ウラ指導のブログで,「正答率」と「とりこぼし」が一目でわかるプログラム「学科本試験用 とりこぼしチェッカー(エクセルファイル)」を公開しています.ある程度の知識量や理解度はあるのに不合格だった,という受験生ほど「とりこぼし」の多さにビックリされることでしょう.
>>> ダウンロードページは,【こちら】
難易度の低い問題で失点が増えると,その分,
難易度の高い問題で得点を稼ぐしかありません.
つまり,
難易度の低い問題で失点を減らす事と,
難易度の高い問題で得点を伸ばす事は,
同じ価値があります.
ところが!!!
多くの受験生は得点を伸ばすために猛勉強しますが,
失点を減らすための工夫・対策について本気で取り組もうとはしません.
次年度の試験に向けて本格的に勉強を始める前に,まずはとりこぼしの原因を自分自身で分析することです.試験には,知識量や理解度以外での得失点の要因がいくつかあり,同じ失点でも,理由は個々に違います.
そこでの「気づき」と、その「対策」の実践が,次年度の試験結果を大きく左右することでしょう.