何から始めれば良いでしょうか?
○【何から始めれば良いでしょうか?】
「何から勉強すれば良いですか?」というご質問がございます。
本格的なスタートは、年内で遅いという事はありませんが、勿論、早くスタートするに越したことはありません。オンライン講義「動画ライブラリー」で環境・構造力学の動画を「一般」公開しています。これらの科目から始める場合は、是非ご視聴ください。その他にも、苦手科目の理解を深めておくなど、目標(やや低めのハードル)を設定して取り組みましょう。
特に、今年受験されている場合は「本試験の検証」をお勧めしています。この「検証」とは「答え合わせ」や「解説の確認」ではありません。問題文を通じた「自分自身の検証」です。
○準備
・令和6年度 学科本試験問題(自分が受験したもの)。
・次の3つ資料をダウンロードしてください。
本試験の解答分布・正答率に関する資料は,【こちら】
とりこぼしチェッカーは,【こちら】
過去問のコード分析は,【こちら】
○第1フェーズ(これだけでも構いません。最重要)
・正答率60%以上(94問)のうち、失点した問題(=とりこぼし)を抽出。
・「ほぼ即答」なのか「迷った上」で間違えたかを分類する。
・「読み落とし」,「読み間違い」,「思い込み」,「精度不足」,「理解違い」,「その他」を分類する。
・4選択枝とも過去問の類似を調べて、その気づきを記録しておく。
※「自分の失点の仕方・傾向」を分析しておきましょう。ここでの気づきが、あなたの来年の「勝ち方」に繋がります。
不合格を「努力不足」「来年は本気出す!」で片付けちゃダメ。
(ココから先は、余力のある方)
○第2フェーズ
・正答率60%以上(94問)のうち、得点できた問題を抽出。
・「ほぼ即答」なのか「迷った上」で正解したかを分類し、迷ったものをピックアップ。
・「なぜ迷ったか」過去問の類似を調べて、その気づきを記録しておく。
※偶然正解した問題は特に要注意。将来的に「とりこぼしのリスク」を含んでいます。
○第3フェーズ(難易度の高い理由があります)
・正答率60%未満(31問)のうち、失点した問題を抽出。
・正答率が40~60%の問題を得点するには、どんなアプローチや事前準備が必要だったのか記録する。
※正答率が40%未満の失点は気にしない。深く追求する必要はありません。
○第4フェーズ(残り)
・正答率60%未満(31問)のうち、得点できた問題を抽出。
・「仕掛け方」で気になった点があれば記録しておく。
よく計画科目の1問目から順番に分析を始めてしまう方がいらっしゃいます。最初はネット検索で色々と情報が出てきてサクサク進んで楽しいのですが、他の科目ではネットで得られる情報も少なくなり、多くの場合、中途半端に終わってしまうのがオチです。
全125問×4選択肢をフラットに扱うのではなく、自分にとって克服するべきポイントを意図的に探ってみましょう。
試験では「知っていれば、理解していれば得点できる」とは限らないのです。
「どうしてこんな簡単な問題を間違えたんだろう?」
「へー、やっぱりこの問題って皆、迷っていたんだ」
少し視点を変えて本試験問題を見る事で、出題側の設定と自分の視点のズレが見えてきます。
その重要性は、自分自身で体感する事で、初めて身に付きます。
9月は4週に渡って「検証講習会(オンライン)」を開催します(登録だけでLIVE参加無料)。是非、参考にしてください。【こちら】
一歩ずつ、コツコツと進めていきましょう。