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2024.08.15 勉強法・活用法

一級建築士試験 施工科目の勉強方法 | 出題傾向と勉強のコツ

一級建築士学科試験に超特化型、過去20年分の知識を最短時間でマスターできる学習管理アプリ合格ロケットで、講師をしている槙田です。

鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造の施工管理を主たる業務としていない人にとっては、非常に取り組みにくい学科Ⅴの施工科目

今回は、施工科目を勉強する前に、必ず知っておいてほしい施工科目の出題傾向や具体的な対策について、一級建築士学科試験の指導を20年以上行っている現役講師が徹底解説していきます!

学科Ⅴ (施工科目)を苦手としている人にとっても必見の内容となっていますので、今後勉強をしていく方も、現在勉強中の方も、参考にしてもらえたら幸いです!

一級建築士学科試験の施工科目の出題傾向

配点は25点となっており、足切り点は例年13点に設定されています。
試験の一番最後の科目です。法規科目のあとで疲れ切った状態で受けることになります。

施工科目は他の科目に比べて、特に文字だけではイメージしづらい科目です。
読み方がわからない単語も多いです。工法や接合方法などなど、文字だけでは到底イメージできませんし暗記も捗りません。

現場経験のない方にとっては聞いたことのない単語が多く、苦戦する科目だと思います。

つまり、施工科目は、構造力学のように計算したり、法規科目のように問題を読み取る力はほとんど必要としない科目である一方で、工事の流れを全然知らない人にとっては、イメージしづらい科目でもあります。

「建築」という実物実現象を扱う以上、リアルなイメージをもつことは非常に重要です。

ここで、私が声を大きくして伝えたいことは、決して現場監督などの現場管理の仕事を行っている人がむっちゃ有利かというと、実はそうでもない!ということです。

 
現場監督さんに求められる資格としては、施工管理技士(略して「セコカン」)が有名ですが、一級建築士学科試験の施工科目で求められていることは少し異なります。

 
一級建築士学科試験の施工科目で出題されている内容の傾向としては、現場監督さんや現場で工事を行う専門業者としての視点というよりは、設計監理として現場工事を監理する視点で問われる内容です。

また、施工科目の特徴としては、他の科目に比べて、細かい数値などが問われがちという特徴があります。

これらを踏まえて、効果的な学習方法について考えていきたいと思います!

施工科目の勉強のコツとは?

普段現場で働いていない、もしくは、あまり現場を知らないという人にとっての効果的な勉強方法として次にあげる3ステップがあげられます。

・工事の流れを知る
・専門用語が分からない場合テキストで調べる(検索する)
・分かりやすく説明してくれるセミナー講義を聞きながら、ひらすら過去問を解く(数値を覚える)

 


 

・工事の流れを知る
施工科目の勉強を始める前に、工事の流れを知ることで、ただ暗記するのではなく、これから暗記する問題の内容を理解して覚えることができます。
これは、youtube等の動画で、工事の流れを知ることが有効です。
他にも、「施工がわかるイラスト建築生産入門」「穴埋め式 施工がわかる建築生産入門ワークブック」などの書籍に目を通すことも有効です。

 

・専門用語が分からない場合、テキストで調べる(検索する)
施工科目では専門用語が数多く登場します。専門用語の意味をただ暗記するのではなく図や表、イメージも併せて覚えることができるテキストが必要です。

 

鉄筋の重ね継手長さや定着長さの数値(合格ロケットの解説集から抜粋)

細かい数値を無差別に大量に暗記するのは効果的でないので、まず、ベースとなる基本数値を一つ覚えるのがコツ!(この表では赤線で囲んでいる数値)

コンクリート強度の大小及び鉄筋強度の大小で、長さが長くなる・短くなるという傾向から、具体的な大量の数値を覚えなくても、細かい数値を推測できる方法についての内容なども、合格ロケットの解説集では、しっかり解説しています。

 

・分かりやすく説明してくれるセミナー講義を聞きながら、ひらすら過去問を解く(数値を覚える)
人間の脳は時間が経過するごとに覚えた内容を忘れていってしまいます。繰り返し復習を行うことで記憶の定着が繋がります。

5科目の中で、最も数値の暗記が多い科目の1つであるので、上手な語呂合わせを有効に利用しながら、数値の暗記を行うことが有効な勉強法となります。

専門用語の意味をただ暗記するのではなく図やイメージも併せて覚えることが重量です。

合格ロケット講師槙田講義風景♩防水工事の種類によって、ルーフィングシートの重ね幅が変わる部分の解説中。講義の中では、効果的に数値を覚えやすくなる覚え方についても、しっかり解説していきます。
    
 
また、覚えるべき数値は、似た内容をまとめて表にして覚える、試験直前まで見直す用の数値ノートを作成する、などが効果的です。
様々な種類のコンクリートに関する数値の表(合格ロケットの解説集から抜粋)
 
これらの数値は、上記のような表にし、比較してイメージ暗記する事が覚え方のコツです。
例えば、単位粉体量(単位セメント量)の最小値については、基本は270kg/m3だけど、上から2つめの軽量コンクリートだけが少し多かった(320とか340だった)な!って感じでイメージで覚える方法です。
  
暗記が多い科目だからこそ、暗記のコツやポイントをしっかり押さえて、取り組んでみてください。
  

現役講師が教えるタイプ別おすすめの勉強方法とは?

構造の記事でも書きましたが、→一級建築士学科 構造科目の勉強方法 | 現役講師が徹底解説!

一般的に、一級建築士学科試験の学習方法には、

・資格学校に通って学習する

・WEBサービスを使って学習する

・市販のテキストや問題集で学習する

があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

それらについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参照してみてください→【一級建築士学科試験の勉強法|あなたはどのタイプ?資格学校?独学?】

これらのメリットデメリットから簡単にタイプ別おすすめ勉強方法をまとめると

・強制的に学習する環境がないと学習が続かないという人や、自習室などを使いたいという人は、資格学校に通うことがおすすめ

・一方、過去に資格学校に通って学科試験に不合格だった場合や、資格学校に支払うことが難しい場合、家庭や仕事の事情で、毎週、決まった時間に通学することが難しく、資格学校に通いにくい人には、自分で学習時間のコントロールがしやすいWEBサービスがおすすめ

 

ここに書いてきたように、今は勉強方法も多様化してきており、皆さんの働き方や暮らし方も多様化してきています。一概に、この勉強方法がベストだ!と言い切れるものはなく、自分にとってベストなものがベストとなる!のだと思います。
  

まとめ

これまで、施工科目を勉強する前に、必ず知っておいてほしい施工科目の出題傾向や具体的な対策について、解説してきました。
【ポイントのまとめ】
・工事の流れを知る
・専門用語が分からない場合、テキストで調べる(検索する)
・分かりやすく説明してくれるセミナー講義を聞きながら、ひらすら過去問を解く(数値を覚える)

この記事が、施工の勉強を頑張る方の1ミリでも参考になれば幸いです。

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